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冩団「NEO」稼働について

長々と有名無実だった写団についての本格稼働を考えています。それに辺り、発足起案者である私からどういう考えなのか、どうすればよいのか、などなど、少し書いていこうと思います。

事情により、現状私に制約があるため携帯から日記への投稿、あらかじめ設定していたTwitterへの連動のみの伝達になってしまうことを理解ください。そして、誤字や説明不足もあるかとは思いますが。といっても現在どういう形になるのか分からずに、もしくは本当にするの?という状態で3名いるだけなので問題はないとは思います。2名様は確定しておりますよ?

写真論については私は聞く事、話しあうことは楽しいのですが、本来の写真から逸れるような哲学にしてしまうことは嫌っております。多くの書籍は読むことはありますが、あくまで客観的に捉えることで自分を本意にしています。

しかしグループでの活動となると私の考えを伝えておくべきこともあるだろうと思い、先日よりブログに書いて来た事をまずまとめてみます。
注)グループというとFacebookのグループを考えられる方もいるかもしれませんが全く違います。

まず何故グループ活動にしたいと考えるかは、メンバーでの写真に対する意識や技術の向上を高め合う。そして知識など交流における楽しみももちろん。一番の考えは、例えば競技などに参加するのであれば、参加することに意義あり、ではなく、どうせなら自分のベストで、TOPを狙うほうが楽しい。といったような感じ。もちろん助走や休息、視点の切り替えなども必要だと思う。ゆえに敷居を高めるばかりを考えているのではない。気楽な思うままのスナップ(携帯写真など)も共有できる場も作りたいと思っている。またグループを一つの場にとどめるだけでなく、活動の場はあってもそれに通じる発表方法などは多岐に渡っても良いかと思っています。例えばTwitterならリンクやINSTAGRAMならハッシュタグをつけてPOSTする、など写団本部以外でも可能だと。さらに色々経験してきた中から、グループ活動はある程度クローズドであったほうが良いと考えています。これは写団としての一致した意見の中での活動のため。(もちろん意見は変化するでしょう)小回りも効く。そして大きな組織にすることが目的ではない。あくまでグループでの活動がクローズドなだけ
であって発表の場はオープンである。が理想かな?と思います。

現状、時間的制約、個人的事情、距離的事情、金銭的事情などもあるのは当然のこと。そしてより活動をスムーズにしていく手段としてWEBを利用することが妥協といえば言葉は悪いですが、現実的だと考えています。もちろん、考えていることはWEBだけでなく、撮影会やその評論会、展示による発表、なども考えていますが、まだ何も活動していない現状でのスタート地点としてWEBを選択しようという試みです。これも私個人の意見ですが。


では私の(あくまで私の)写真に対するスタンスを紹介させていただきます。(必要なのか分かりませんが)決してグループでの趣旨という訳ではありません。自己紹介です。

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まず、私にとっての写真は記録である。
このことについての詳細は後述しようと思う。

*表現についての考察

感性と感覚は必ずしも同一としない。離人症の患者がどんな絵画を鑑賞しても色や形を感覚として知覚しているものの、それらから何の感動や感情も持つことはなかったという症例があり、このことから情報の感覚的な処理と感性的な処理は単純に同じではないことが分かる。従って心理学者の三浦佳世は感性を「事物に対する感受性、とりわけ、対象の内包する多義的であいまいな情報に対する直感的な能力」と定義した。そしてこれに「高速で行われるところの帰属要因ならびに処理過程に関する情報の選択あるいは統合に対する無自覚性を特徴とする、処理に対する能力で、主に評価の形で表現されるもの」とも定義した。後に創造的な側面を踏まえて「無自覚的・直感的・情報統合的にくだす印象評価判断能力」という定義も加えられた。

そう、感性とは無自覚的評価判断能力だ。ぼくは写真を記録と定義して撮影しているが、記録にも想いがあり、より美しく、より正確に、より伝わりやすく(写実的な意味だけでなく)、などなど考えることは多い。それに対して感性?ばかりを唱っている人の写真は正直なにがいいたいのか分かりにくい写真も多い。ゆえにキャプションが必要であったり、もしくは言葉を添えることによって写真の深みが増すことも理解は出来るが、その1枚を見ることによってのみの伝達力は低いと。ただ、いいなーこれって思うことはあると思う。それはまさに見る人の感性だろう。絵画にも抽象画が評価されることがあるのと同じかな。ただ、いまは撮影者としてのことを述べているので、そこは理解していただきたい。これはあくまでぼくの主観であって、そして写真も発表するのであれば、その判断は見る人にゆだねられる。芸術的視点をおろそかにしているという意味では無いけど、それを写真の大筋にしようとは考えていない。といったほうが分かりやすいのだろうか。もちろん、オリジナリティ、センスとしてのフォトアートなども否定しているわけではなく、それを楽しむこともある。しかし、そ
れは私の中での写真とは少し違ったものとして楽しんでいることは事実。繰り返すと発表するのであれば、その判断は見る人にゆだねられる。

故に撮影者の意思として例えば美しさについて考えるのであれば
『なぜ美しいのか』ではなく
『なぜ美しく感じるのか』
を考えた方が良いとおもう。センスというものに答えはない。1人1人別の感性を持っているので、どのセンスが正解でとかそういうことはないはず。大衆向けかそうでないかはあるけれども。それを言っては没個性だと。商業写真を撮りたいのであれば話は別。これはスタジオカメラマンとしての経験から出てきたぼくの答えでもある。

そして美しいものに法則性があるとは思えない。
しかし、自分が美しく感じるポイントは必ずどこかにある。
自分がどういうものが好きなのか、それを突き詰めるとよいと思う。
繰り返し言うけども大衆向け、商業写真とは話は別。

昔、篠山紀信がミノルタのCMで

「写真てーのはね、ハ〜っと思った時に、ググッと寄って、バーチバチ撮るんですよ。」

と言っていた覚えがある。

センス、感性、言葉の意味的には外来語の翻訳で同意に捉えられることもあるけども、実質的には英語で同じセンスという言葉で表される感性も日本語では主観と客観という大きな違いが存在することは誰にでも分かるはず。見ることや撮ることで(結果を見ることになる)感受性を磨くことは理解できるが生まれ持った無自覚的評価判断能力である感性を磨くというのはぼくは理解できない。仮に自覚して評価する能力だとするとそれは感性ではない。感受性によって影響されるものは大きいと思う。感性は自分自身なのだと考える。それを受け入れ外的要因によって向上させるかどうか、そして磨くことが出来るのは(日本語的解釈での)「センス」だと思っている。そしてそれには正解はない。大衆向けになるとは限らないけども。(くどいほどにいう)

ぼく的結論

感性? ≒「表現力」= 記録+{感受性+センス×(技術+知識)}+(機材)

今年の夏は素敵なことは大きく素敵であって、そう、素敵なのだけれど大きな苦難もあり素直に晴れやかな表現になっていない写真が続いてしまう自分に、ああ、気分もきっちり「記録」されているのは確かなことだなと納得し、そしてそれを受け入れる。自分に嘘をついた記録を残すことは不本意だから。よくぼくの言う写真はぼくにとって記録という言い方は誤解される。
でも実際、旅先での記念撮影や美味しい料理を食べるときに嬉しくて撮る写真などもちゃんとした(感情や表現も含めた)記録写真だと考えている。

そして最後に機材。これは自分が求めるものによっての選択や、機材に対しての嗜好、(道具の嗜好は影響を与えることは確かだと思う。)であって、例えば高価な機材で撮影したものが良いという考えではない。しかし、これも商業写真は除く。もちろん最高の画質や特殊な撮影などを求めるのであればそれ相応の機材が必要になることは事実。だけどもそれを写真の善し悪しとは私は考えていない。美しいと感じるものがハイクオリティであればより美しく感じるということは事実として存在するとは思うのだけども。これは撮影者が何を求めているかであって、やはり判断するのは見る人だろう。

さすが!このレンズは面白い表現をする!素晴らしい描写だ!などという意見もあって然りだと思う。が、私はそれを本質と捉えていないだけのこと。コンテストは嫌いだけども、色々な場に接することの必要性は感じており、難しいコンテストに応募したとき、カメラは「写ルンです!」だった。が、入賞という結果を得ることが出来た。そういった経験も影響しているかもしれない。

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以上、これ以上一度に書くと長文すぎるのでまずは活動開始に際して発起人である私の自己紹介程度に受け止めてもらえれば良いかと思います。決してグループの趣旨というわけではありません。

今後の活動開始に向けての考え
・本部をどこにするか?
(個人的にはBlogやHomepageなどを利用しSNSは避けたいとの考え)
・SNSを避けるとなると写真のPOSTはどうするか?
(Blogをつかったカテゴリーでのメンバー分けによるグループは作ったことがある。)その際、携帯からの投稿も出来て便利であったがどうだろう。
 現在だとTumblrを利用するというのも有効かもしれない。
・メンバーでのグループのあり方(ルールや方針)の打ち合わせ
(これは創設メンバーでたたき台を作り上げてみようかと)
・メンバーにどのように集まっていただくか?
(個人的には参加意思のある方で紹介制はどうかと)
・メンバーは必ずしも撮影を趣味にしている必要があるか?
 見ることに長けている人もいるだろう。楽しむ人もいるだろう。
・具体的活動内容
・本格始動にあたって総統をどなたにするか?
・役割分担(写団であってコミュニティではない)
・技術的アドバイスを得られる方がいるかどうか。
・他にも多くの意見があると思われる。ヒアリングの場を作りたい。

以上、堅苦しいように思えるけど、基本楽しい場を作るために、最初にきちんとしておいたほうが後々良いと思うゆえに思いついたことを書き出してみただけのことです。別にそこまでしなくていいんじゃないのー?っているのももちろん意見です。ただ、今までと違った簡単だけが楽しいというものを作りたいわけではないということだけ伝われば良いなと思います。
by n9ne2 | 2013-07-24 07:58 | 日記